こんにちは。税理士の堀です。
私は常々、人が成長する場面というのは3つあると思っています。
それは、
ビジネス、人との出会い、読書。
この3つです。
このうち、もっとも影響が大きいのは人との出会いです。
精神的カーストの記事でもお伝えしたように、
どんな人と交流するかは、人生にとても大きな影響をあたえます。
また、ビジネスも、結局人と人とのつながりのなかで成り立っているわけですから
ビジネス上の成功も人との出会いにかかっていると言えます。
でも、出会いというのは偶然に左右されることも多く、
努力ではどうしようもない部分もあります。
それに、ぜひお話ししてみたいと思うような一流の人物と会うことは、
普通に生活していてはほとんど不可能です。
そんなとき、おすすめなのは読書です。
読書は、人との出会いを疑似体験でき、成功のスピードを上げてくれるからです。
私自身、鞄にはいつでも本を入れていて、少しでも空き時間ができれば本を読むようにしています。
なにかを成し遂げた著名な人物というのは、多くの場合著書を出版していますよね。
それを読んでみてください。
そうすることで、その人がどんな経験をして、どんなことを考えているのかを、
会って話を聞かなくても知ることができるんです。
著書が何冊もあるような人の場合、とても全部は読み切れないと感じるかもしれませんが、
本当に言いたいことを凝縮した1冊というのが必ずありますから、それを読めば十分です。
もともと文章を読むのが好きでない人には、読書は少し面倒なことかもしれません。
でも、実は私も、もともと本を読むのは好きじゃなかったんです。
それがなぜ読書をするようになったかというと、
「本を読もう」と決意して、生活習慣として取り入れたからなんです。
私は、30代になってから税理士を志しました。
もともと親父の経営する会社の跡を継ぐことになっていましたし、
やむを得ず親父の会社を清算してからは、一般企業に勤めた時期もあり、
最初から税理士を目指していた人と比べてスタートが遅かったんです。
それでも私が税理士を目指した理由の一つが、多くの中小企業の社長の話を聞き、
成功する中小企業の社長の考えを知りたかったからなんですね。
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ともかく、税理士試験を受けようと決心したときには
私にはすでに家庭があり、養うべき妻子がいました。
だから、試験勉強に集中するというのは難しく、
通勤などのちょっとした時間をフル活用するしかありませんでした。
なんとか捻出できたのが、1日に3時間。
その3時間の勉強を毎日続けることで、
時間はかかりましたが税理士試験に合格することができました。
で、晴れて税理士になったあと、私は考えました。
これで、確保していた3時間を自由に使うことができるようになった。
せっかく勉強する習慣ができているのに、その時間を
ダラダラ過ごしてしまうのはもったいない。
この時間を、今まで避けてきた読書にあてよう。
試験のために、丸暗記できるくらい条文を読みこんでいたんだから、
読書だってできるはず……。
それで私は、読書を毎日の習慣にしたんです。
その効果は抜群でした。
成功者と呼ばれる方々が何を考えどう行動してきたのか、どんなことをすればうまくいくのか、
だんだんわかるようになってきたんです。
すると精神的カーストが上がってきて、今まで話すことのできなかった、
レベルの高い経営者さんとのご縁も生まれるようになりました。
読書なしには、こんなに早く変化は訪れなかったと思います。
先日、以前読んだ本を再び読み返してみたら、
前は読み流していた部分が心に強く響いてきて、驚きました。
同じ本でも、読むときの自分のレベルによって、受け取れるものが変わってくるんですよね。
これって、人との会話でも同じだなあと思いました。
自分のレベルが高くなると、同じ話を聞いても、よりたくさんのものを受け取れるんです。
読書は、人との出会いを疑似体験させてくれ、成功のスピードを上げてくれます。
成長したいけれど、どうしていいかわからないと考えている人には、
読書の習慣を作ることをおすすめしたいと思います。