人生のステージが変わる時【1】善意の妨害者

こんにちは。税理士の堀です。

 

なにかに挑戦し、人生のステージを上がろうとする時、

それを阻まれることがよくあります。

 

多くの場合、家族や親しい友人が、あなたを止めようとするんです。

 

彼らには、もちろん悪意はなく、あなたを心配して挑戦を止めようとします。

あなたが人生のステージを上がろうとしていることがわからないので、

挑戦して失敗したときのことを心配して

善意から止めようとするんです。

そして、結果的にあなたの人生のステージが上がるのを妨害してしまうんです。

 

こういう、よかれと思って挑戦を止めようとする善意の人々のことを、

ここでは便宜上、善意の妨害者と表現しますね。

 

よくあるのは、親が善意の妨害者になってしまうケースです。

たとえば、高校生の子どもが、どうしてもテストで90点をとると決めて、

寝る間も惜しんで勉強しているとします。

親は子どもの体を心配して、「80点でもいいじゃないか」と止めます。

子どもは、目標を否定されて反発するものの、親にそう言われたら

「じゃ、80点でもいいか…」という気になります。

 

確かに、子どもの健康を考えると、止めたほうがいいのかもしれません。

でも、「90点」を目標とするときと、「80点」を目標にするときとでは、

無意識のうちに取り組む姿勢が変わります。

80点を目標にすると、「70点しか取れない」「60点しか取れない」というふうに

結果がじりじり降下してしまうことが、よくあるんです。

 

それに、人生経験という面から見てもどうでしょうか?

睡眠不足で一時的に体調が崩れたとしても、取り返しがつきます。

それよりむしろ、

―――苦しかったけど、頑張れば90点が取れた。

―――必死にやったけどうまくいかなかった。どこがよくなかったんだろう?

こんなことを自分で考えることで、成長していけると思いませんか?

 

ビジネスでも、同じことがよく起こります。

社長の挑戦を、周囲がよかれと思って止めるんです。

 

社長には「こうすればうまくいく」「やってみたい」というビジョンが見えているけれど、

善意の妨害者にそれを否定され、挑戦をやめる方向にひっぱられてしまう。

結果、人生のステージを上がる機会を逃してしまうのです。

しかも、悪いことに、挑戦をやめ現状維持を選ぶと

多くの場合ステージは少しずつ下がっていくのです。

 

だから、あなたのすべきことは

心配してくれる人たちに心から感謝しつつ、

「でも影響は受けない」と決めてしまうことです。

 

よく「失敗したら終わり」「人生が台無しになる」と考える人がいますが、

そんなことはありません。

すべての失敗は、成功する途中のできごとなんです。

 

「自分はもう終わりだ」と思ったら、それは終わりです。

でも、「まだ、経験を積んでいるところだ」と思えば、成功への道は続きます。

 

この話、もう少し続きますね。

人生のステージが変わる時【2】税理士も妨害者になることがある へ

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。