こんにちは、税理士の堀です。
今日は、前回に続き
経費削減についてのお話です。
さて、前回、中小企業にとって経費削減は逆効果でしかないとお伝えしました。
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一方、経費削減が必要な人たちもいます。
それは、大企業です。
大企業は、規模が大きいだけに、経営者からは全体像が見えなくなります。
例えるなら、ジャンボジェットと一緒です。
どこか悪いところがあっても、コックピットからは見えない。
見えないからといって放置すればいずれは墜落してしまうので
操縦しながら計器をよく見ておく必要があるわけです。
大企業にはたくさんの部署があってたくさんの人が働いているから、
無駄も生まれやすい。
だから、会社の数字をよく見る必要があるし、経費削減が有効です。
でも中小企業は、そんなことありませんよね。
大企業がジャンボジェットなら、中小企業は自転車です。
車体が歪んだりパンクしたりすれば、詳しく調べ上げるまでもなくすぐわかります。
従業員さんの顔は全員わかるし、社内の出来事は自然と耳に入ってくる。
誰かが無駄なものを買ったりしたら当然すぐ気が付きます。
だから中小企業は、あらためて社内に目を光らせて
経費削減に取り組む必要なんてないんです。
むしろ、ペダルを漕ぎ続けないとすぐに止まってしまいますから
とにかく必死で漕ぐことが必要です。
つまり、売上を作ることに力を注ぐことがなによりも大切なんです。
それなのに、中小企業の社長さんに、
「経費削減が大事」「数字をよく見ましょう」といった
大企業のやり方を基準にした経営アドバイスをする人がたくさんいます。
残念ながら、税理士にも多いです。
でも、そのやり方でうまくいっている中小企業は
多くないと思いますよ。
さて、明日は、
世の中の多くの税理士がすすめる経費削減ってどういうものなのか
お話ししたいと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。