経営はパターに似ている

こんにちは。税理士の堀です。

 

先日、尊敬している経営者さんに誘われて、ゴルフに行ってきました。

 

私は50才を過ぎてからゴルフを始めたので、

まだまだ上手いとはいえません。

 

だから、パターも失敗することがよくあるんですが、

この間ふと思いました。

 

経営は、ゴルフのパターに似ています。

 

 

パターは、「方向」と「距離」を合わせることが必要です。

 

でも初心者には、それが難しい。

上級者は方向と距離の両方を見定めて打てますが、

初心者にはそんな器用なことはなかなかできません。

どちらも合わせようとした結果、見当外れの場所に打ってしまいます。

 

だから初心者は、意識を向けるものをしぼるとうまくいきます。

思い切って、方向はあまり意識しないことにして、

距離だけ気にして打つんです。

打ちたい方向に体を向けておけば、そこまでおかしな場所にはいきませんから。

 

経営も同じです。

 

大企業は、いうなればプロゴルファーです。

方向も距離も合わせて、きっちり打つことができる。

なぜかというと、

方向を合わせる人と、距離を合わせる人と、打つ人がそれぞれいるからです。

 

対して、中小企業は、初心者です。

方向と距離の両方を合わせて打つのは難しい。

多くの場合、社長ひとりですべてをやらなければならないからです。

結果、全然違う場所に行ってしまいがちです。

だから、中小企業は、「方向」はあまり意識せず

「距離」だけ意識しましょう。

 

この場合の「方向」は、会計の数字です。

お金がいくら入ってきて、いくら出て行くのか、

ざっくり把握しておく程度でいい。

 

「距離」はお客さんを見ることです。

ここに力を注いで、打つんです。

お客さんをしっかり見て営業活動をおこなえば、売上はあがっていきます。

売上があがっていれば、少なくとも取り返しのつかない状態になる可能性は

ぐっと低くなります。

 

中小企業の社長さんは、

お客さんをよく見て売上をつくることに

力を集中させましょう。

プロゴルファーを真似して、方向=会計の数字に意識を向けていると、

おかしな場所にいってしまいます。

ゴルフ初心者は、選択と集中が大事です。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。