経営がうまくいく方法【2】経費はどこから支払われるのか?

こんにちは、税理士の堀です。

前回の記事では、

中小企業にとってもっとも大切なのは売上をつくることであり、

経営をうまくいかせるには

それに集中する必要がある

という話をしました。

【関連記事】経営がうまくいく方法【1】事業をするうえでいちばん大切なこと

今日も引き続き、売上を作ることについて話していきますね。

 

さて、

会社にはいろんな仕事があります。

何かを仕入れたり、伝票を入力したり、お店で販売したり…

どれも大切な仕事です。

 

そして、それにはお金が必要です。

仕入先に代金を支払ったり、

事務処理をする従業員さんを雇ったり、

お店の家賃を払ったり、販売員さんを雇ったり…。

 

では、そのお金はどこからやってくるんでしょうか?

会社の通帳から?

では、その通帳に振り込まれるお金は、どこからやってくるんでしょう?

 

言うまでもなく、さまざまな経費は、

お客様が商品やサービスを買ってくれることによってあがる

売上から支払われています。

 

ここが大事です。

当たり前すぎて、意識しなくなりがちですが、

会社をやっていくためのお金=売上は、お客様からしか出てこないんです。

お客様に買ってもらってはじめて、経営ができるんです。

 

ということは、

経営のもっとも大切な力を注ぐべきところは、

売上を作ること。

すなわち、

お客様を作り出して、そのお客様を維持するということなんです。

それができなければ、中小企業はあっという間に命が尽きてしまいます。

 

私は職業柄、いろんな会社の社長さんとお会いします。

経営分析をすることに一生懸命になったり

経費削減に必死になる社長さんをたくさん見てきました。

みなさん、会社をよくしようと努力されているのはとてもよくわかるのですが…

でも、そんなことに社長の力を使うぐらいなら

いかにお客様を沢山つくって、維持するかっていうところに

使ってほしいなと思います。

 

中小企業が、お客様を作りそれを維持するには、

どうしたって社長の力が必要です。

大事な、売上をつくるための力を、

他のことに使っている余裕はありません。

売上につながらない、内部的なことに一生懸命になっているうちに

うまくいかなくなってしまうケースは

とても多いんですよ。

 

長くなってきたので、次回に続きます。

経営がうまくいく方法【3】中小企業に経営分析が必要ない理由

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。