経営がうまくいく方法【3】中小企業に経営分析が必要ない理由

こんにちは、税理士の堀です。

前回の記事で、

経営分析や経費削減などの内部的なことに時間と労力をつかうのなら

売上を作ることにつかってほしいというお話をしました。

【関連記事】経営がうまくいく方法【2】経費はどこから支払われるのか?

 

でも、本当にそれで大丈夫なのかな?と思われるかもしれません。

とくに、経営者向けの本にはよく、経営分析が大切と書いてありますから…。

 

だから今日は、

中小企業は経営分析をしなくていいのはなぜなのかということについて

お話ししたいと思います。

 

 

経営分析すると、いろんなことがわかりますよね。

どのくらい効率的に経営しているかとか、

どれだけ従業員さんの生産性が高いかとか、

どのくらい資金に余裕があるかとか。

いろんな角度から、自社を知ることができます。

 

でも、中小企業にとって経営分析って、

かけた時間や労力や費用に対して、得るものが少ないんです。

 

というのも経営分析は、

経営を改善する動機にはなっても

どうしたら改善することができるのかという具体的な方法は

わからないからなんです。

 

それどころか、分析しただけで満足してしまうことも多い。

それではかけたコストがまるごと無駄になるだけです。

 

経営分析でわかるのは、会社のその時点の状況だけ。

状況がわかっても、どうしたらよいか考え、行動をおこさなければ

なにも変わりません。

 

そして、考えたり行動したりするための力は

経営分析すること自体で消耗してしまっている。

 

それなら、経営分析なんてしないで

売上を作ることに力を使うほうがいいと思いませんか?

 

前回までの記事でお話ししたように、

売上さえあれば、中小企業はまわっていくんですから。

【関連記事】

経営がうまくいく方法【1】事業をするうえでいちばん大切なこと

経営がうまくいく方法【2】経費はどこから支払われるのか?

 

だから、経営分析なんかに力を分散させず

売上を作ることに集中してください。

職業柄、いままで数多くの中小企業の会計に携わってきましたが

それで大丈夫ですよ。

 

さて、次回は経費削減についてお話しようと思います。

よいものと思われがちな経費削減ですが、そんなことないんです。

次回もぜひ読んでみてくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。