こんにちは、税理士の堀です。
前回の記事で、
経営分析や経費削減などの内部的なことに時間と労力をつかうのなら
売上を作ることにつかってほしいというお話をしました。
【関連記事】経営がうまくいく方法【2】経費はどこから支払われるのか?
でも、本当にそれで大丈夫なのかな?と思われるかもしれません。
とくに、経営者向けの本にはよく、経営分析が大切と書いてありますから…。
だから今日は、
中小企業は経営分析をしなくていいのはなぜなのかということについて
お話ししたいと思います。
経営分析すると、いろんなことがわかりますよね。
どのくらい効率的に経営しているかとか、
どれだけ従業員さんの生産性が高いかとか、
どのくらい資金に余裕があるかとか。
いろんな角度から、自社を知ることができます。
でも、中小企業にとって経営分析って、
かけた時間や労力や費用に対して、得るものが少ないんです。
というのも経営分析は、
経営を改善する動機にはなっても
どうしたら改善することができるのかという具体的な方法は
わからないからなんです。
それどころか、分析しただけで満足してしまうことも多い。
それではかけたコストがまるごと無駄になるだけです。
経営分析でわかるのは、会社のその時点の状況だけ。
状況がわかっても、どうしたらよいか考え、行動をおこさなければ
なにも変わりません。
そして、考えたり行動したりするための力は
経営分析すること自体で消耗してしまっている。
それなら、経営分析なんてしないで
売上を作ることに力を使うほうがいいと思いませんか?
前回までの記事でお話ししたように、
売上さえあれば、中小企業はまわっていくんですから。
【関連記事】
経営がうまくいく方法【1】事業をするうえでいちばん大切なこと
だから、経営分析なんかに力を分散させず
売上を作ることに集中してください。
職業柄、いままで数多くの中小企業の会計に携わってきましたが
それで大丈夫ですよ。
さて、次回は経費削減についてお話しようと思います。
よいものと思われがちな経費削減ですが、そんなことないんです。
次回もぜひ読んでみてくださいね。