こんにちは。税理士の堀です。
お客さんから親しみを感じてもらえるようになると、信頼感につながり
結果的に商品やサービスを買ってもらいやすくなります。
親しみを感じてもらえるようになるには、まず、
お客さんのことをよく知る努力が必要です。
お客さんのことがどんな人で、どんなことを考えているのかを
よく見るんです。
と同時に、自分がどんな人間なのかを知ってもらうことも必要です。
そのためには、折にふれ自分のエピソードを話してみるとよいと思います。
できたら、お客さんが共感できるような、お互いにとって身近な話がおすすめです。
たとえば、私のクライアントは中小企業の社長さんが多いですが、
お子さんが小さいころ事業が忙しくて、なかなか遊んでやることが
できなかったという方が多いんですね。
で、昔、こんな話をよくお客さんにしていました。
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私は独立当初、時間がなく、息子と過ごすことがなかなかできませんでした。
平日はもちろん、土日も午後から交流会に参加することが多かったんです。
息子はまだまだ父親との時間を必要とする時期でしたから、さみしかったと思います。
それで、ある時から、土曜日は息子をつれて家を出て
一緒に交流会の最寄り駅までいくことにしました。
で、駅の近くの回転寿司に行き、息子とお昼をたべる。
その後に、嫁さんに息子を迎えにきてもらい、私は交流会へ行くことにしたんです。
そうすれば、仕事に支障をきたさず、
息子とも楽しい時間を過ごせるなと考えたんですね。
回転ずしを食べていたら、息子は、100円の皿ばかり取るんです。
子どもなりに気を使っていたんでしょうね。
嫁さんから、「お父さんは独立したばかりだから、あまりお金を使わせたらダメ」と
言われていたのかもしれません。
ほかの寿司を勧めても、「ええねん、ぼく、このお寿司が好きやねん!」と言って
取ろうとしませんでした。
だから、私はあえて400円の中トロをとって、息子と一貫ずつわけあって食べました。
息子は「おいしい!」と言って、にこにこしていました。
やっぱり、高いお皿を取るのを遠慮していたんですよね。
そんな息子を見ていると私もうれしくなって、
もっと中トロを食べれるように頑張ろうと思ったものです。
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すでに成人し独立して家を出た息子との、懐かしい思い出です。
中小企業の社長さんは、みなさん似たような経験をされているんですよね。
だから、こんな話をすると、社長さんとの心の距離がぐっと近づくんです。
私のほうも、社長さんの思い出話に共感したりして、同志のような気持ちで
親しくなれました。
お客さんのことを知る努力をし、
お客さんの不都合をどうやったら解消できるのか考える。
これは一番大切なことです。
そのうえで、少しずつビジネス以外のコミュニケーションをとってみるといいですよ。
相手を知る努力をしっかりして、少し自分のことも知ってもらう。
その繰り返しでお客さんに信頼してもらえるんじゃないかなと思います。
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