こんにちは。税理士の堀です。
私は会計事務所に10年勤めた後、40代で独立しました。
独立した当初、
「どうしたらお客さんが増えるんだろう」「どうしたら売上があがるんだろう」と
毎日一生懸命考えていました。
で、夜も寝ずに考えるぐらいになった時に
気付いたことがあるんです。
それは、経営で動いているのはお金ではないということでした。
お金って、自分で勝手には動かない。
お金が動く時というのは、必ず、人がお金を動かしているんです。
人の心が動いて、その結果としてお金が動いている。
そう気が付いたんです。
動いているのがお金だと思っているうちは、
「どうやったら売上があがるのか」ということ自体にとらわれて、
お客さんの心が見えていません。
それではお客さんの心を動かせないから、お金も動かない。
そうすると、つい、経費削減すれば利益率があがるとか、
そういう内向きな発想に逃げてしまう。
でも、そんなふうに経費削減に意識を向けると
ますますお客さんの心が見えなくなります。
当然、売上はあがりません。
で、焦って、さらに内向きになっていく。
そういう悪循環が始まってしまいます。
お金を動かしているのは人間だと気がつくと、
お客さんをしっかり見て、お客さんの心を動かそうという発想が
できるようになります。
心が動けば、お金も動きます。
だから、
実際にお金を動かしているのは人間なんだっていうことに
フォーカスしてください。
どうか、数字にとらわれる経営ではなくて、
お客さんの心に注目する経営をしてくださいね。
私も、いつでもそれを経営の出発点にしています。
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