仕事の目標設定の仕方

こんにちは。税理士の堀です。

 

新年がスタートしましたね。

これを期に、新しい目標を立てる方がたくさんおられると思います。

今回は、中小企業の目標設定の仕方について書いてみますね。

 

目標設定というと、売上や利益などの数字をあげる方がよくいらっしゃいますが、

それではあまりうまくいかないと私は思っています。

 

なぜかというと、「売上〇〇〇円」という目標を掲げると、

数字を意識するあまり、お客様をコントロールしようとしてしまうからです。

お客様はそれを敏感に感じ取り、拒否感を抱くので、

結果的にビジネスが難しくなってしまいます。

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また、金額を掲げたところで、具体的にどうすればいいのかはわかりません。

だから、やみくもに行動するばかりで成果につながらないことが多いんです。

 

だから、数字の目標をたてるのではなく、具体的な行動を目標としてみてください

たとえば、

「1日〇件の得意先を訪問し、コミュニケーションをとる」

「契約後1週間以内に必ずお礼状を出す」

などです。

そうすれば、実際になにをすればいいのかがはっきりわかり、

行動に移しやすくなります。

 

何千人、何万人という人が働いている大企業の場合は、

社長が従業員さんひとりひとりと

目標に対する価値観を共有することが難しいですよね。

だから、売上や利益の数字といった明確なものを目標に掲げて、

各部門の管理者が具体的な行動目標を設定するしかないんです。

 

でも、規模の小さい中小企業は、

社長がひとりひとりとコミュニケーションをとれるので

初めから「何をするか」という具体的な行動目標をたてたほうが

成果に結びつきやすいと思います。

社長のたてた行動目標に全員で取り組むことで

業績の向上する中小企業は多いですよ。

 

毎年、数字の目標を掲げては失敗してしまうという社長さんは、

この機会にぜひ具体的な行動を設定してみてください。

 

適切な行動目標を立てて、確実に実行することを習慣にすると、

徐々によい成果が表れてくると思います。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。