こんにちは。税理士の堀です。
さて、私は会計中心の経営は中小企業には向かないと考えているわけですが、
今回はそれを、日本と欧米の経営の違いという点からお話ししたいと思います。
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簿記会計とか経営分析というのは、欧米で発達し、日本に入ってきました。
日本としては、経済面でずっと先を行っている欧米のやり方を真似したい。
それで会計が重視されるようになったんじゃないかと思います。
でも、ここで問題になってくるのは、
もともと経営に対する考え方が、日本と欧米では違うっていうことなんです。
たとえば、アメリカなんかでは、
短期間に利益を最大化するということが重視されているように思います。
そして、会社を高値で売却して多額のお金を手に入れることが、ひとつの理想形になっている。
会社を売って何億も手に入れたって話、よく聞きませんか?
まさにアメリカンドリームというところでしょうか。
でも、日本の経営って少し違いますよね。
多くの社長さんは、自分の会社を売るということは、基本的に考えていない。
自分の会社は我が子も同然に思っておられることが多いです。
会社を育てていって、できるなら永続的に繁栄させたい。
そう思っている社長さんが多数派ではないでしょうか。
当然、短期間で利益をあげて会社の評価を高くし、売却する…ということは考えないわけです。
このように、日本と欧米とでは、そもそも経営に対する考え方が違います。
それなのに、経営手法だけを日本にとりいれても、なかなかうまくはいかない。
私はそう思います。