こんにちは。税理士の堀です。
ビジネスには原理原則があります。
それを間違えると、世の中で認められることはありません。
でも、その原理原則を、多くの人が間違えていると感じています。
学生時代のテストでは、出題者の想定する答えを出すことが求められますよね。
だから、出題者の意図を推測し、その意図を満たせば100点満点となります。
でもビジネスでは、これではダメです。
100点をとって満足していいのは学生まで。
お客さんに100点を求められていれば、それを何点超えることができるか、
中小企業の成功はそこにあります。
お客さんが潜在的に求めているのは、100点=想定どおりの回答ではありません。
その先の「想定していなかった回答」、これこそを求めているんです。
ビジネスの成果というのは、求められたものを超えた分を指すのだと
私は思っています。
つまり、100を求められて120のアウトプットを出したら、
20だけが成果ということです。
100のアウトプットであれば、成果はゼロです。
ビジネスの場において、そこそこを目指す社長がたくさんおられます。
お客さんの望みを、おおむね満たすものを提供すれば
それでいいと思っている。
ビジネスの原理原則を間違って理解しているんです。
それでは、仕事の成果はないも同じです。
お客様の立場になって考えてみてください。
あなたは、どんな商品を買ったときにリピーターになるでしょうか。
100円でモノを買って、それなりの満足しかえられなければ、
率先して買おうとは思わないはずです。
逆に100円でモノを買って、
「えっ、こんなによいモノが100円?」
と思うほどの満足が得られればどうでしょう。
リピーターになりますよね。
うまくいっていない中小企業の社長さんは、
「100点満点のものを提供しているのに、なぜ売上が増えないのか」
と嘆きます。
でも、人間というものは、100点を越える満足度があってはじめて
もう一度買おうと思うんです。
期待値を越えなければ、人間は満足しない。ビジネスでは当たり前のことです。
100点を越えた部分が大きければ大きいほど、リピート効果は高くなります。
だから私は、必ず期待値を少しでも越えることを意識しています。
どんなことでもいいから、お客さんの期待値を越える。
このプラスアルファこそが成果だと思っています。
ビジネスにおける「そこそこ思考」。
これは、いつの時代でも共通する人間の癖みたいなものです。
この癖がある限りうまくいかないといち早く気づき、
越えていける人が成功していくんです。
もし「お客さんの望むものを提供しているはずなのに、うまくいかない」と
嘆いている社長さんがおられたら、
望むもの=期待値を少しでも越える事を意識してみてください。
ビジネスが変わると思いますよ。