経営はシンプルなほうがいい【1】うまくいっている人はシンプル

こんにちは。税理士の堀です。

 

私は職業柄、いろんな経営者さんにお会いする機会がありますが、

成功されている方のビジネスに対する考え方って、とてもシンプルです。

 

彼らにとってビジネスの目的は、お客さんの不都合を解消することなんです。

お金儲けは、そのための手段という位置付けなんですよね。

お金がなければ会社が成り立たず、お客さんの不都合を解消することができなくなるから、

手段としてお金儲けをする。

結果、お客さんも自社も幸せになる。そういう思考回路です。

 

そんな彼らのビジネスの基本的な判断基準は、

「それがお客さんの喜びにつながるのか?」というただ一点で、

どれだけ利益が出るかとかは二の次です。

シンプルですよね。

だからお客様活動に全力で取り組めるんです。

結果、お客さんに支持され、仕事がどんどん増えて、利益が増加します。

 

一方、うまくいかないとおっしゃる経営者さんは、

この「目的」と「手段」が逆になっていることがよくあります。

お金儲けを目的とし、そのための手段としてビジネスをしているんですよね。

 

そうすると、経営はとたんに複雑になります。

できるだけ儲けることが目的ですから、数字を見ることに多くの力を使い

お客様活動が二の次になります。

結果、お客様に選ばれなくなり、仕事が減って、利益も減少していってしまうんです。

 

中小企業は、社長の決断ひとつで簡単に業績が変わります。

お客さんの不都合を解消することを目的とした、シンプルな経営は強い。

いろんな会社さんを見ていて、つくづくそう思います。

 

この、目的と手段について、もう少しお話ししますね。

→ 経営はシンプルなほうがいい【2】目的なら楽しいが手段ならつまらない

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。