こんにちは。税理士の堀です。
サラリーマンだった人が独立して経営者になると、人間関係が大きく変わります。
私自身、サラリーマンをしていたころと比べると、
お付き合いのある方々が大きく変わりました。
どうしてかというと、自分の精神レベルが上がったからです。
サラリーマンだったころは、同僚と飲んでるときの話題の中心は愚痴でした。
飲み屋でよく、上司への不満や部下への愚痴をこぼしているサラリーマンの方、いますよね。
まさにそんな感じでした。
でも経営者となった今は、飲み会で不満や愚痴を口にすることはまずありません。
一緒にいる経営者仲間も、そんなことを言う人は、まあいません。
逆に、愚痴ったりしている人がいたら、
違和感を感じて次回からその人と飲みに行くのはやめると思います。
不満や愚痴を口にしているうちは、
経営も人生もうまくいかないということがわかっているからです。
つまり、愚痴を言っていたサラリーマンの頃と今とでは、
精神的なレベルが変わったんです。
私は、精神的なレベルで人間は階層がわかれていると常々思っていて、
これを「精神的カースト」って呼んでいます。
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インドにカースト制度ってありますよね。
カースト制度では、人は所属する階級が細かくわかれていて、
どう生きるかも階級によって大きく違います。
誰と結婚するか、どんな仕事に就くかも階級によって違うし、
違う階級の人同士は対等には付き合えません。
このインドのカースト制度の是非はいま置いておくとして、
私は、
人は自分の精神的なレベルによって、発言、行動、付き合う相手がまったく違っている
と思っています。
精神的レベルが違うと、交流が自然とできなくなるんです。
これが「精神的カースト」です。
私もそうですが、経営者になると、多くの場合サラリーマンの頃より精神的なレベルが上がります。
守ってくれる会社はなく、仕事のすべてを自分の判断で進めていかなければならないので、
自ずと考え方や行動が鍛えられるからです。
ところが、サラリーマン時代の同僚は、基本的には変わらないわけです。
すると、一緒にいてもお互い楽しくなくなり、疎遠になっていく。
そのかわり、切磋琢磨し合える経営者の知り合いができて、親しく交流するようになります。
「精神的カースト」のステージが変わったんです。
そういうわけで、サラリーマンの方が経営者になると、人間関係が大きく変わるんです。
この「精神的カースト制度」の話、もう少し続きます。