社長の感じる孤独には2種類ある

こんにちは。税理士の堀です。

 

中小企業の社長さんのなかには、孤独を感じている方がおられると思います。

私自身も、いままで何度も孤独を感じる瞬間がありました。

 

孤独には2種類あると私は思っています。

 

1つ目は、まわりの人と敵対してしまうことによる孤独です。

 

これは、私の否定する「数字の経営」をおこなっている社長さんに多いです。

会計上の数字を突き詰めていくあまり、

従業員さんの行動に目を光らせたり

取引先の業者さんを困らせたりして

まわりの人とぎくしゃくしていることによる孤独です。

 

実際、会社に行くのが嫌だという社長さんにお会いしたことがあります。

数字の経営を推し進めたことにより、

周りが全員敵という状況になっているんですよね。

 

こういう孤独は、がんばってなくしていく必要があります。

会社の存続自体が危なくってしまうからです。

 

 

2つ目は、経営者として必要な、ぜひ感じていただきたい孤独です。

どんなものかというと、

周りの人とレベルが合わなくなることによって感じる孤独です。

 

会社を経営していくなかで、

がんばって、自分より高いレベルの経営者さんと接していると、

それまでわからなかった考え方や行動が次第に身についていきます。

自分のレベルが、自然と上がっていくんです。

 

そうやって自分のレベルが上ってくると、

以前は気が合うと思っていた相手でも

「ちょっと違う」と感じるようになってきます。

だんだん話の合う人がまわりに少なくなってくるんです。

 

私はそれを、「精神的カースト」と呼んでいます。

精神的なレベルが違う人同士は、一緒にいられなくなってしまうんです。

 

うちのクライアントさんのなかにも、このように、

レベルが上がったことによって話の合う人が少なくなってきて

孤独を感じている方がたくさんおられます。

そのため、弊社では定期的に経営者さん同士が

交流できる飲み会を開催しています。

 

 

あなたが孤独を感じているとしたら、どちらの孤独でしょうか?

 

1番めの孤独なら、なくしていく努力をしましょう。

2番めの孤独なら、自分が成長している証です。

より一層がんばっていかれたらいいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。