こんにちは。税理士の堀です。
税理士という職業柄、いろんな方から、よく質問されることのひとつに、
成功する会社の特徴はなにか？
というものがあります。
これ、実は私が税理士になった理由にも関係してくることなんです。
私がなぜ税理士になったかというと、
多くの中小企業の社長とお話しして、一体どういう社長さんが成功しているかを
知りたかったからなんです。
私は若い頃、後を継ぐつもりだった親父の会社が、うまくいかなくなった経験があります。
親父の会社は結局、解散しましたが…その話は今は置いておくとして。
そのときから、成功する会社とそうでない会社の違いってなんだろうと
ずっと思っていたんですね。
だから、たくさんの成功している社長さんの話を聞いてみたかったんです。
でも、忙しい中小企業の社長に、
見ず知らずの人間が「会って話をきかせてくれ」といっても、まあ無理。
それなら顧問税理士なら？ と考えたんです。
顧問税理士となら、どんなに忙しい社長さんでも、
時間をさいてお話をしてくれるんじゃないかなと思ったんですね。
で、実際に顧問税理士になっていろんな社長さんに会って、いろんなことを聞きました。
そうしたら、面白いもので、
成功している社長って、当初僕が思っていたのと違っていたんです。
僕は当初、成功する中小企業の社長は、
それこそ税理士より会計の数字に詳しいのかなと思っていました。
数字を細かく把握したうえで経営しているのだろうと。
でも、実際にうちのお客様で成功している方というのは、
数字はそれほど意識をしておられない方がとても多いですね。
成功している社長が意識しているのは、会社の数字ではないんです。
そうではなくて、会社のお客さんに注目しているんです。
お客さんがどんなことに困っているか、どんなことをしたら喜んでくれるか。
そのために自社が提供できることはなにか。
それをずっと考えているんですね。
そういう社長さんたちの会社は数字がのびているし、
いったん売上が下がることがあっても、必ず盛り返している。
お客さんをよく見るって、当たり前のことのようですけど、
それができない会社さんってすごく多いんですよ。
どうしても、損益分岐点とかそういう数字のほうに気をとられて、お客さんを見なくなる。
成功する会社は、会計上の数字ではなく、お客さんに注目しています。
これは鉄則です。
