成功する会社の特徴とは?【2】 無借金経営=善ではない!

こんにちは。税理士の堀です。

 

中小企業の社長さんとお話ししていると、時々

「借金は絶対にすべきでない」

と考えている方がいらっしゃいます。

そんなふうに書いてあるビジネス書も多いですしね。

 

みなさんはどうでしょう?

 

実は、私はクライアントさんに

無借金経営がいいというアドバイスはしたことがありません。

 

もちろん、無借金経営できるなら、それにこしたことはないですよ。

社長さんがお客さんをしっかり見て、

そんな社長さんのもとで従業員さんもいきいきと働いていて、

会社には利益が十分蓄積されている。

それで無借金経営ができるなら、最高です。

 

だけど、そういう中小企業はそう多くはありませんよね。

一般的には、中小企業の社長さんは、

資金繰りが気になってしまい

そちらに気持ちが向かってしまって、

お客さんのことをしっかり考えられない方が多いんです。

あるいは、社長の気持ちに余裕がないから

社内の空気が悪くなって

従業員さんが居心地悪そうにしていたり、辞めていったりね。

 

それなら、十分な資金を借入して、

安心して経営に専念するほうが絶対にいいです。

 

もちろん、借金をすればそのぶん金利は発生しますよ。

でも、考えてみてください。

例えば、会社のひと月あたりの経費が500万円かかるとします。

もし1000万円お金を借りることができれば、

2ヶ月は売上ゼロでもやっていけるわけじゃないですか。

その間、社長は100%お客様を見ることができますよね。

 

常に資金繰りを気にしながら経営している会社と、

お客さんのことを考えるのに100%の力を注いでいる会社があったら、

後者のほうがお客さんに選ばれていくと思いませんか?

 

成功している会社さんって、そういう考え方なんです。

目先の金利や、無借金経営という形にこだわるのではなくて、

どうすればよりよく経営できるのかということにこだわるんです。

 

安心して経営するためにかかる金利っていうのは、必要経費だと思いますし、

安いもんだと思います。

 

資金繰りを気にして全力を出せないくらいなら、

必要な資金を借入して、安心して100%お客さんの方を向く。

そういう経営を是非なさってください。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。