リーダーシップ力【1】リーダーシップには2つの要素がある

こんにちは。税理士の堀です。

 

成功している中小企業の社長というのは、

やはり優れたリーダーシップを発揮されているなと感じます。

 

そういう人たちは、一体どういうリーダーシップをとっているのでしょうか?

また、逆に成功していない中小企業の社長は、どういうところに問題があるのでしょうか?

今回は、このリーダーシップについて書いてみたいと思います。

 

私は、リーダーシップの要素は、大きく分けて2つあると思っています。

 

1つ目は、仕事上の目標を達成することにどれだけ強い意欲をもっているのか、

そのために必要な知識とか技術とかをどれだけ持っているのか

ということです。

 

2つ目は、部下に対する思いやりや気配りがあり、

良好な人間関係を構築できるかということです。

リーダーには、チームのメンバーの心を一つに束ねておく役割があります。

もし、それぞれの心がバラバラだったり、人間関係が悪かったりすると、

仕事に対する意欲が低下します。

それが原因で会社をやめる人が増えれば、人数も当然不足していきます。

そうなると、会社全体の仕事量が減少してしまい、目的を達成することができなくなります。

 

チームのメンバーというのは、当たり前ですけど、機械でもなければロボットでもありません。

一人一人、命と人格、家庭をもっています。

そしてそれぞれに自尊心や生きがいを持っています。

だから、リーダーは、メンバーそれぞれの人格を認め、

生きがいや家庭に関心を払うことも必要になります。

 

まとめると、リーダーシップというのは、

1.集団に与えられた仕事上の目的を達成する

2.チームの人間関係をよくする

という2つで構成されているんです。

 

これらを例えるなら、

1つ目はお父さん的な役割、

2つ目はお母さん的な役割

と考えるとわかりやすいと思います。

 

経営におけるリーダーシップというのは、

経営上の目的を達成するために、組織を効率的に動かす力です。

その力というのは、

事業目的達成のためのお父さん的な部分と、

部下に対する人間的な配慮のお母さん的な部分

2つでできているんです。

 

それでは、このお父さん部分お母さん部分のウェイトはどうなるんでしょうか。

 

中小企業の社長さんは、事業目的達成のお父さん部分を重視する方が多いです。

従業員さんにはお給料を払っているんだから、

部下に対する配慮などのお母さん部分はどうでもいいと考えてしまうんですね。

 

でも、それでは、実はうまくいかないことが多いです。

なぜなら、組織が大きくなっていくと、実務を行うのは社長ではなく従業員さんだからです。

従業員さんとの人間関係をよくして、信頼関係を築き上げておかないと、

仕事は計画通りには進みません。

特に、利益発生源であるお客様に直接対応する業務というのは、

この関係性の良し悪しがはっきりとあらわれてきます。

 

こういうことから、リーダーシップにおけるお父さん部分お母さん部分のウエイトは、

仕事を遂行するお父さん部分が3割

従業員さんと人間関係をよくするお母さん部分が7割

これがベストだと私は考えています。

 

中小企業の経営者さんは、

一度ご自身のリーダーシップのお父さん部分お母さん部分

それぞれどのくらいの割合になっているか考えてみるとよいかもしれません。

お父さん部分ばかりになってはいませんか?

その場合は、もっとお母さん部分を増やすことを意識してみてくださいね。

 

リーダーシップ力【2】リーダーは「お母さん部分」が大切なわけ へ

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。 経営税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。 その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。 また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。 現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売り上げ向上と税金対策に携わっている。